どうも、皆様ハロにちわ!
とっつぁんぼうやです。
昔バンド活動をよくしていた時に、スタジオやライブハウスで自分らしい音を出したいと思い真空管アンプヘッドを購入しました。
しかし、今ではほとんどバンド活動することがなくなり、もっぱら自宅でギターを弾く毎日です。
先日ZOOM GCE-3を購入し自宅録音にハマっているのですが、エフェクターでは満足いかず自宅で真空管アンプヘッドの音を出したいと考えました。
真空管アンプヘッドのみを使って自宅録音する方法を探すと、どうやらダミーロードなるものが必要とのこと。
ひとまず調べてみると、こんなイカつい装置が出てきました!
見た目はレトロな感じで個人的には好みですが、価格が約3万と高い!あきらめずに色々と調べてみましたが、どうやら既製品では3万以上が当たり前の値段みたいですね。
疑似抵抗が欲しいだけなのに、それ以外のいらない機能がついている高いやつを買ってられるか!というわけでダミーロードを自作できないか調べてみると、先人の方達は抵抗を組み合わせて自作されていました。
そこで、今回は先人に見習って僕もダミーロードを自作することにしました!
それでは早速作っていきましょー!
※あくまでも自作なので、当ブログの作り方での機器の不具合・故障は一切保証しません。自己責任でお願いします。
目次
部材・工具準備
部材
・抵抗
持っている真空管アンプヘッドの最大電力値(W)、抵抗値(Ω)以上になる規格を用意します。
電力値と抵抗値の計算方法は後述します。
僕の持っている真空管アンプヘッドの規格は「100W 16Ω」なので、50W 80Ωを5個並列に繋ぎ250W16Ωにしました。
・抵抗固定用ねじ
今回使用した抵抗の場合は、3.1×13mmで十分でした。
・ビニールテープ
スピーカーケーブルと抵抗の配線をまとめる際に使います。
・抵抗固定用土台
1×4材の端材があったので、今回はこちらを使用しました。抵抗が固定できればお好みの土台を使って下さい。
・電線
僕の場合はIV線の1.25sqで配線しました。現状使っていて問題ないので、この程度の配線で大丈夫です。
・キャビネット用スピーカーケーブル
ダミーロードをDIに接続する際に使用します。ダミーロードの配線と繋ぐためにケーブルを切断するので、長いケーブルを用意する必要はありません。
工具
・はんだごて
抵抗間の配線ははんだ付けで行います。
・はんだ
音響AV機器用のはんだを選びました。他のはんだを見ましたが、音響用と言っても特に他のはんだと値段の差はありませんでした。
調べてみると、はんだごてセットが安く売っているので、こちらを購入してもいいですね。
・測定器
届いた抵抗の抵抗値確認と、ダミーロード自作後の抵抗値を測定する際に使います。
・ドライバー
土台に抵抗を固定する際に使用します。
・ニッパー
配線を切断する際に使用します。
・ワイヤーストリッパー
配線の被覆を剥く際に使用します。カッターでも代用できます。
これで部材と工具の準備は完了です!
アンプヘッドに必要な電力値・抵抗値の計算
※抵抗を並列回路で制作する場合の計算方法です。
電力値の計算
電力値(W)は直列でも並列でも「電力値+個数」で計算できます。
抵抗値の計算
抵抗値は直列の場合は「抵抗+個数」で計算できますが、並列の場合は「1/R1+1/R2+・・・1/Rn」と分数を使っての計算なのでけっこうめんどいです・・・。
簡単に計算できないか探していたところ、下記サイトを見つけました。
引用:具体例で学ぶ数学
こちらのページの下のほうに合成抵抗を計算できるツールがあります。
僕が持っている真空管アンプヘッドは「100W 16Ω」なので、計算すると80Ωを5個並列に組む必要があります。
ダミーロード制作
抵抗を用意します。アマゾンで注文したら中国経由で届きました。
50W 80Ωを注文したので、抵抗が80Ωあるかテスターで確認します。
すべて確認しましたが問題ないようですね。
問題なければ抵抗を土台に並べネジで固定します。
配線を切断し被覆を剥きます。
被覆を剥いて抵抗にはんだ付けするので、配線を切断する際は長めに切断して下さい。
抵抗に配線をはんだ付けする前に「予備はんだ」をすることをオススメします。
予備はんだとは、はんだごてや配線にあらかじめはんだを馴染ませる手法です。配線のまとまりがよくなり、はんだ付けもやりやすくなります。
抵抗に配線をはんだ付けします。
すべての抵抗にはんだ付けが完了したらテスターで合計抵抗値を測定します。
計算通り50W 80Ω5個並列回路で合計16Ωになりました。
スピーカーケーブルの片側の配線を分解し配線をニッパーで切り、はんだ付けの準備をします。
ケーブルの被覆を剥き、芯線の被覆に編み込んであるシールド線をまとめます。ケーブルの被覆を剥く際にはシールド線を切らないように注意して下さい。
シールド線をまとめたら、芯線の被覆を剥きます。
芯線とシールド線に予備はんだをして、抵抗の配線とはんだ付けします。
スピーカーケーブルと配線の間をビニールテープで固定すればダミーロードの完成です。
お疲れ様でした!
まとめ
作業時間は約1時間でした。自分のアンプヘッドに合った電力値と抵抗値を求めることができれば、抵抗と部材を発注するだけなので、意外と敷居の低い作業でした。
市販のダミーロードを買うと3万以上かかります。
しかし、ダミーロードを自作してDIとオーディオインターフェースとマルチエフェクターを用意すれば3万以内で自宅録音環境が整いまよ!
ギタリストはZOOM GCE-3を買えば、DAWとマルチエフェクターソフトが無料で付属していますので、ダミーロードさえ自作できればかなり安く済みます!
DIはキャビネットシュミレーターがついているBEHRINGER GI100を購入すればダミーロードを繋いで真空管アンプヘッドで録音することができます!
今回ダミーロードを自作したことにより、真空管アンプヘッドで自宅録音する環境が整いました!
最近のアンプシュミレーターは色々なメーカーのモデリングサウンドがあり、音作りの幅が広がりましたが、自分のアンプを持っていたらやはり音を出したいものです。
自宅ではキャビネットスピーカーを通して音を出すことが難しいですが、ダミーロードを使ったこの方法ならいつでも気にすることなく真空管アンプヘッドの音を出すことができます!
気軽に作ることができるので、是非チャレンジしてみて下さい!
皆様、最後までご覧頂き誠にありがとうございました!