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【リペア】ジャンク品のプレシジョンベースを修理してみた【リフィニッシュ】

どうも、皆様ハロにちわ!
とっつぁんぼうやです。

僕は昔ベースを持っていたのですが、あまり弾いてなかったので、引っ越しを機に売ってしまいました。

最近またベースを弾きたくなったので購入を検討していると、中古でもけっこういい値段がして手が出せません・・・。

そこで思いついたのが、ジャンク品のベースをリペアしてしまおうと考えました!

ヤフオクを見ているとちょうどいい感じのベースがあったので、早速落札してリペアしてみました!

それでは早速みていきましょー!

 

目次

ジャンクベースの状態

まずは、購入したジャンクベースをご覧下さい。

今回は、グレコのプレシジョンベースのジャンク品を購入しました。

プレベかジャズベかで迷いましたが、こちらのほうが安かったので、プレベに決めました!

ブリッジがガタガタだったりピックガードのネジが足りなかったり、まさにジャンクとして申し分ない一品となっております!

しかし、ネックが歪んだりしていないので、ベース本体としての状態は問題ないですね。

これから部品をバラシて塗装を剥がしていきたいと思います!

しかしその前に、部品をバラシにくかった箇所の取り外し方を紹介します!

 

ペグのブッシュの取り外し方

ペグの穴に入っている部品なのですが、こいつがかなり固くて手では外すことができません。

そこで、13mmのボックスレンチを入れて、レンチを叩いて取り外しました!

 

ナットの取り外し方

こいつも手だけでは外れないので、写真のように当て木をしてハンマーで叩いて外します。

家にちょうどいい当て木がなかったので、真空管アンプヘッド用ダミーロードで使っている木を当て木にしました。へんてこな画像ですが気にしないで下さい・・・。

ナットは基本的には交換しやすいように何点が接着剤で固定しているだけなので、そこまで強い力は必要ありません。

部品外しが終わったら、塗装剥がしをしていきます!

 

塗装剥がし

今回はスクレーパーとアイロンで塗装を剥がしていきます!

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ボディの塗装剥がし

アイロンで塗装を温めてスクレーパーで塗装を剥がしていきます。

アイロンに塗装が付着する恐れがあるので、ウエスを使ってアイロンに塗装が付着しないようにします。

アイロンの熱で塗装が軟らかくなったら、スクレーパーでアイロンを温めた箇所を剥がしていきます。

スクレーパーを深く入れ過ぎたら、ベース本体の木材も一緒に剥がれる恐れがあるので、深く入れないように注意して下さい。

本体の曲線部はアイロンでは難しいので、ヒートガンを使うと剥がしやすいです。

僕の場合はヒートドライヤーを持っていないので、アイロンでちょっとずつ剥がしていきました。

これでボディの塗装剥がしは完了です!

 

ネックの塗装剥がし

指板は塗装されていないので、傷つきを防ぐ為に養生します。

ネックの塗装剥がしは、ボディの塗装剥がしと同じ要領で剥がしていきます。

ネックはボディ同様曲線が多いので、アイロンで塗装を温めながら地道に塗装を剥がしていきます。

これでネックの塗装剥がしは完了です!

 

塗装前の研磨(ヤスリ掛け)

塗装剥がしが終わったら、全体をまんべんなく紙ヤスリで研磨していきます!

ハンドサンダーか電動サンダーがあればかなり楽にヤスリ掛けできます。

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僕の場合は#80、#100、#240、#400の順番でヤスリ掛けしました。

荒い番手(#80、100)で残った塗装や細かな凹凸を削り、細かい番手(#240、#400)である程度キレイにしました。

この段階で木はツルツルになるまでヤスリ掛けしなくて大丈夫です。

この工程の目的は、残った塗装を削り、凹凸を整えることです。

終わったら塗装工程にいきましょー!

 

下塗り塗装

まずは、本体の木材が塗料を吸い込むことを防ぐ為、ハケでラックニスを下塗りとして塗ります。

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ラックニスは二度塗りして下さい。

これで木に塗料が染み込むことを防ぐことができました!

ラックニスが乾いたら、塗装ノリをよくす為、下塗りの仕上げにサンディングシーラーを塗ります。

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サンディングシーラーも二度塗りして下さい。

ボディのちょっとしたへこみ等はサンディングシーラーで埋めます。

乾いたら、本塗装前の下塗りは完了です!

そして、本塗装の前に#240と#400の紙ヤスリで塗装面を平らにしていきます。

こちらはまだ細かく研磨する必要はありません。

ヤスリ掛けが終わったら、本塗装に移ります!

 

本塗装

寝かして塗装すると片面ずつ塗装する必要があり面倒くさいので、カインズに行って安いハンガーラックを買って、それにネックとボディを吊るしました。

これで一気に両面塗装することができます!

ハンガーラックは安いものなら1000円以下で売っています。養生しておけば普通にハンガーラックとして使えるので、買っておいて損はありません!

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今回は、ラッカースプレーで塗装します。木目がきれなので、クリアで塗ります!

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僕の場合は風呂場を養生して塗装しました。スプレーだと溶剤がかなり舞うので、塗装用マスクは必須です!

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こちらも2度塗りします。

塗膜が薄いと感じたら2度塗り以上しても問題ありません。塗料が垂れないように慎重に塗装していきましょう。

本塗装が完了したら、1週間程置いて塗装を完全に乾かしましょう!

これで本塗装は完了です!

本塗装が終わったら、ネックとボディを研磨していきます。

 

本塗装後の研磨

水研ぎ

石鹸水を#1000~#2000の耐水ヤスリを使い研磨します。

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凹凸がなくなり、塗装にツヤが出てきたらコンパウンドで仕上げをします。

 

コンパウンドで研磨

今回は、車用のコンパウンドで研磨しています。

インパクトと六角軸ポリッシャーとコンパウンドを用意して、コンパウンドで最終的な研磨をします。

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コンパウンドをかけて塗装にツヤが出てきたら完了です!

 

指板の保湿ケア(オイル塗り)

塗装が完了したところで、部品を取り付ける為の準備をしましょう!

まずは、組み立てる前にネックの指板の保湿ケアをしていきます。

まずは指板の汚れを取っていきます。フレットの隙間はつまようじを使って汚れを取ります。

汚れとりが終わったら、オイルを塗っていきます。今回使用したオイルはこちらです!

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楽器以外にも使える一番一般的なオレンジオイルです。

ウエス等にオイルを染み込ませます。

指板全体に塗り終わったら、乾いたウエス等で指板のオイルを拭いていきます。

拭く際に指板に適量のオイルを残すのですが、その適量ってのが難しい・・・。

指板を触ってみて、指板の滑りがよくなる位拭きとっていきます。これが僕の適量とします。

指板にツヤが出てキレイになりました!

これで指板の保湿ケアは完了です!

 

部品の取り付け

今回用意したペグがこちらです!

ペグの取り付け

最初に、ペグのブッシュを取り付けます。

かなり固いので、養生テープ等で養生したハンマーと13mmのソケットでブッシュ全体を叩いて入れ込みます。

これでブッシュとネックを傷つけずにブッシュを入れ込むことができました!

さぁそれでは肝心のペグ本体を取り付けていきましょう!

・・・と思いましたが、元々取り付けていたペグの取り付けビス位置と、新しく取り付けるペグの取り付け位置が違う為、新たにビス用の穴を加工しなければいけなくなりました・・・。

まずは、養生テープでペグの位置決めをします。

ビスが細いので、2mmの木工用ドリルで下穴を開けます。その際、ドリルで深く穴を開けないようにドリルに養生テープを巻いてこれ以上深く開けないよう位置決めをします。

ドリルが深く入らないよう注意して下穴を開けていきます。

下穴を開け終わったら養生テープを外しペグをビスで固定します。

これでペグの取り付けは完了です!

 

ナットの取り付け

今回用意したナットはこちらです!

ナットを取り付ける部分の塗装と元の接着剤をヤスリ掛けして落とします。

接着剤は瞬間接着剤を使用します。塗布し過ぎるとナットが外れなくなるので、赤枠部のように3点程度に瞬間接着剤を塗布します。

瞬間接着剤なので、ナットを取り付けたらすぐ固定されます。位置を間違えないように慎重に決めてナットを取り付けます。

これでナットの取り付けは完了です!

 

配線作業

配線は元々の配線箇所を真似して配線しようと思っていましたが、配線が切れて訳が分からないので、プレシジョンベースの一般的な配線方法で行うことにしました。

その配線方法が下の図となります。

うーん分かりにくい・・・。

手書きが汚いので配線図をパソコンで書き直しました

配線図が出来上がったところで、電気関係の部品を用意しました!それがこちらです!

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それでは、早速ベースの配線をしていきます!

はんだごてを使ってはんだ付けを行います。

はんだ付けする箇所や配線は、予備はんだをしたほうがいいですよ。

予備はんだをすることによって、配線のはんだ付け作業がやりやすくなります。

予備はんだが終わったら、配線図の通りはんだ付けしていきます!

ジャックの配線には注意して下さい。下の写真の向きで左側がアウト、右側にアース線をはんだ付けして下さい。

配線を間違うとノイズだらけの音になりベースの音がほとんど聞こえません。

配線が終わったら、アンプに繋いでピックアップをドライバーでトントンと叩きます。

音が出れば配線は成功です!

 

ピックガード取り付け

今回用意したピックガードがこちらです!

ピックガードの表面の養生をノブとジャックを取り付ける箇所だけ少し外します。

そうすることにより、ノブとジャック以外は養生されたままとなります。

ピックガードにノブとジャックを取り付けます。

ブリッジのアース線を配線します。

ピックアップを固定します。

ここでまた問題発生です。ピックガードのネック調整用の切り欠きが新しいピックガードにはありませんでした・・・。

この切り欠きがないとネックの調整ができないので、クラフトナイフとやすりで同じような切り欠きを作りました!

最後に、ピックガードをボディにネジ打ち込みます。

これでピックガードの取り付けは完了です!

 

ネックの取り付け

ネックの取り付けは簡単です!

ボディとネックの穴位置を合わせ、プレートと一緒にネジを締め付ければ完了です!

 

ブリッジの取り付け

今回用意したブリッジはこちらです!

ブリッジ用のアース線がはみ出さないようにブリッジを仮止めし、問題なければネジを本締めして完了です!

 

ノブの取り付け

今回用意したノブはこちらです!

ノブの取り付けも超簡単です!

コントロールポットに差し込むだけ!以上!終了!

 

外観の仕上げ

ピックガードについている養生を外します。

ボディとネックに傷や汚れがついていなければ完成です!

続いて弦を張っていきましょー!

 

ベース弦の取り付け

今回用意した弦はこちらです!

ブリッジに弦を通します。

弦は、ペグ2個分程度の長さを残して切ります。

弦をペグに差し込み回します。この時、弦は上から下へ巻いていきます。

 

本格的に弦を張る前に、ブリッジに弦が正しく通っているか確認します。

同じことを繰り返して3~1の弦を巻けば、弦の取り付けは完了です!

 

弦高の調整

弦高を見る限り、少し高いようなので確認をして調整します。

弦高の高さは12フレットの頭から弦の下までの距離を測ります。

今の時点では、弦高が約5mm位あります。これはかなり高いですね。弦が押さえにくいはずですよ・・・。

測定する際は、市販の定規ではなく測定器メーカーが販売している直尺を使うことをオススメします!

専門メーカー品ですが、そんなに高いものではありませんよ!

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一般的には、ベースの弦高が4弦が2.0~3.0mm、1弦が1.5~2.5mmとされています。

今回はその値に合わせて弦高を調整したいと思います。

まずはチューニングをして今現在の弦高を確認します。

チューニングをしていない状態で弦高調整すると、音がずれた状態での調整になるので、弦高調整の意味がなくなります。

チューニングが終わったら、ブリッジの高さを調整します。

ブリッジ赤枠部のイモネジを六角レンチで調整します。

僕の場合は、イモネジを最大限下げてもまだ弦高は基準値には達しませんでした。

そこで、ナットを外してこちらの高さも調整することにしました。

今回、真鍮製のナットを買ったので、削るのに苦労しました・・・。

紙ヤスリ等で削りまくりました!

ナットの高さが原因だったようで、ナットを削ったら弦高が基準値まで下がりました!

これで弦高調整は完了です!

 

プレシジョンベースリペア完成!

これでようやく弾けるまでの形が出来上がりました!

これから弾きこんで細かい調整をしていきたいと思います!

 

まとめ

塗装の乾燥期間含め、製作期間は約2週間程度でした。

自分好みのベースが出来上がるので、ジャンク品のリペアはかなりオススメです!

興味のある方は是非チャレンジしてみて下さい!

アマゾンで自分の理想の商品が見つからなかったら、下記サイトで検索してみて下さい!

サウンドハウス

 

今回準備した塗料や部品は下の記事にまとめたので、是非ご覧下さい!

皆様、最後までご覧頂き誠にありがとうございました!

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とっつぁんぼうや

アウトドア、釣り、ガジェット、車、DIYギター、音楽好きのとっつぁんぼうやのページです。 双極性障害、恐慌性障害(パニック障害)を発症し現在療養中。 Occupation to heal oneself(自分自身を治す職業)を信念に、FREE LIFEを実践しています。

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