どうも、皆様ハロにちわ!
とっつぁんぼうやです。
今回は、家庭用200Vエアコンの取り付けと、エアコン用ブレーカーの電圧を100Vから200Vへ変更してみました!
最近引っ越しをしたのですが、新居ではエアコンをまだ取り付けていません。業者さんに頼んで取り付けてもらおうと思ったのですが、エアコンを3台取り付けないといけないのと、室内機と室外機を結ぶ配管類は既設を流用するつもりだったので、業者さんに頼むより自分で足りない工具と材料を揃えてやってしまったほうが安くつくのではと考え、思い切ってやってみました!
今回取り付けるエアコンは200V仕様なので、ブレーカー電圧とコンセント交換も自分で作業してみました!
※電圧変更やコンセント交換などの作業は電気工事士の資格が必須です。資格を持たれていない方は作業できません。専門の電気業者に依頼する必要があります。
それでは早速僕が実施した内容を紹介していきましょー!
目次
エアコン取り付け作業に使用した工具
今回の作業で使用した工具をご紹介します!
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- 六角レンチ
- ハサミ
- カッターナイフ
- 配線通し
- 水平器
- スケール
- 電圧を測定できる測定器(テスター)
- インパクトドライバー
- マニホールドゲージ
- 真空ポンプ
インパクトドライバー、マニホールドゲージ、真空ポンプは金額が高いのでレンタルをオススメします。
その他工具は、エアコン取り付け以外のDIYで役立つ工具なので購入しても損はありません。
ブレーカー電圧変更とコンセント交換で使用した工具
電気工事士の資格が必要な作業ですが、今回の作業に関しては必要な工具はほとんどありません。
測定器はレンタルがほとんどないため、購入する必要があると思います。個人的には日置のマルチメーターがオススメです。電気工事での基本的な機能が揃っており、コンパクトサイズなので場所も取らずに携帯、保管ができとても便利です!
工具を揃えたので早速作業していきましょー!
ブレーカー電圧変更
※電圧変更やコンセント交換などの作業は電気工事士の資格が必須です。資格を持たれていない方は作業できません。専門の電気業者に依頼する必要があります。
今回電圧変更するブレーカーは赤枠部のブレーカーです。
200Vのシールが貼られているので、前の住人も200Vに変更してエアコンを設置していたようですね。
感電防止のためにブレーカーをすべて落としてカバーを外します。
今回はHB型ブレーカーの電圧変更をします。電圧変更する前に、電圧変更したいブレーカーが200V対応しているか確認します。ブレーカー本体正面に電圧の仕様が記載されています。仕様に「110V/220V」と記載があれば、ブレーカーが100Vと200Vどちらも対応していることになります。
仕様に問題がなければ、電圧変更の手順を確認します。一般的な家庭用分電盤カバーの裏には電圧変更方法が記載されていますのでそちらを確認します。
年代やメーカーによって電圧変更方法は変わりますので、必ず分電盤に記載されている方法を確認して下さい。
今回は、赤枠の電圧切替バーを青枠の箇所へ付け替えます。
切替バーの外観がこちらです。100Vの刻印がある面と200Vの刻印がある面があります。元々は100Vの刻印がある面が正面についています。今回は200Vの刻印がある面にひっくり返し、200Vの刻印が正面になるように付け替えます。
切替バーをひっくり返して付け替えた写真が下記となります。
100V結線と200V結線の違いを図でまとめました。
最後に変更した箇所のネジを増し締めし、締め付けに問題ないことを確認します。締め付けが不十分だった場合、ショートし家電が破損する可能性があります。確実に確認しましょう。
ブレーカーを上げてテスターで電圧を確認します。電圧が200V±10%以内でしたら問題ありません。
これでブレーカーの電圧変更は完了しました!続いてコンセントを交換します。
コンセント交換
※電圧変更やコンセント交換などの作業は電気工事士の資格が必須です。資格を持たれていない方は作業できません。専門の電気業者に依頼する必要があります。
最初に、作業前は必ずブレーカーを下げて通電していない状態で作業して下さい。
コンセントカバーの下部にマイナスドライバーが入る隙間があるので、そこにマイナスドライバーを差し込みカバーを外します。
赤丸部のネジを外しコンセントタップを取り出します。
マイナスドライバーで赤枠部の内部を押しながら配線を引っ張ると配線が外れます。
200Vのコンセントにコンセントカバーを取り付けます。
配線はコンセントの配線穴に入れ込めば自動で配線が固定されます。
コンセントカバーをビスで取り付ければコンセントの交換は完了です。
最後にブレーカーを上げて電圧が問題ないことを確認します。
電圧に問題がなければ作業は完了です!
家庭用200Vエアコン取り付け
室内機の取り付け
最初に室内機の据付板を取り付けます。取り付けるエアコンの据付工事説明書の内容を確認し、据付板が取り付けられる箇所に据付板を取り付けます。
据付板の水平基準線に水平器をあて、据付板が水平に取り付けられているか確認して下さい。
壁に直付けをする場合は、壁内の構造体にネジが取り付けられるようにして下さい。構造体に取り付けられない場合は、ボードアンカーを使用し据付板を取り付けます。
据付板の取り付けが問題なければ、室内機を据付板に取り付けます。
コンセントは試運転まで取り付けないで下さい。
電線の配線
配管穴から電線を入れ込み室内機へ接続します。
室内機には黒、白、赤の端子台があります。端子台と同じ色の電線を芯線が隠れるまでしっかり差し込んでください。
室外機にも黒、白、赤の端子台があります。端子台と同じ色の電線を芯線が隠れるまでしっかり差し込んでください。
冷媒管とドレンホースの配管
最初に冷媒管を手締めで取り付けます。最初からモンキーレンチで締め付けると、うまく締め付けができず冷媒漏れの原因となり、エアコンの性能が出なくなります。手締めでうまく取り付かない場合は、冷媒管を揺らしながら真っすぐ取り付く位置を探します。
真っすぐ取り付いたらモンキーレンチで増し締めをします。冷媒管や本体が破損しないように、下記の写真のようにモンキーレンチを2個使い、片側を固定しながら締め付けます。
ドレンホースは手で入れ込むだけで取り付けられます。取り付け後、抜け防止の為ビニールテープで固定して下さい。
真空引き
マニホールドゲージの青色(低圧)ポートと室外機の太い配管(低圧)のサービスポート(赤矢印)に青色のホースを接続します。
マニホールドゲージ中央部分の真空引き用のポートと真空ポンプを黄色のホースで接続します。接続ホースはすべて手締めで締めます。接続に問題なければ真空引きの準備は完了です。
真空ポンプの電源を入れ、バルブを開にします。接続に問題なければ青色側のゲージの針が-0.1MPaを指し真空状態となります。この状態のまま15~20分程度真空引きをします。
その後、バルブを閉め真空ポンプの電源を切ります。そのまま5~10分程度放置し針が-0.1MPaを保っているか確認します。針が動かなければ真空状態を保っているということで問題ありません。接続しているホースを外し真空引き作業は完了です。
配管接続部の仕上げ
室内機と室外機を接続している接続部の仕上げをします。
接続部の仕上げには下記材料を使用します。
銅管の接続部を断熱テープで隙間なく貼ります。エアコンに付属している断熱材がある場合はそちらを使用して下さい。
非粘着テープの先端に粘着テープを貼り銅配管、ドレンホース、電線をまとめて巻きつけます。保温材を潰さないよう均一な力で巻きつけて下さい。
端部を粘着テープで固定すれば巻きつけ完了です。
配管周りの隙間をエアコン配管用パテで埋めます。
ドレンキャップの取り付け
防虫対策でドレンホースの先端にドレンキャップを取り付けます。今回はこちらのドレンキャップを取り付けました。
ドレンホースの先端に差し込み、ビニールテープで固定すれば取り付け完了です。
冷媒ガス開放
サービスバルブについているフクロナットを取り外します。
フクロナットを外すと、六角レンチ(4㎜)を差し込む箇所(スピンドル)があります。細い銅管(高圧)のスピンドルを反時計方向に少し回します。すると、「プシュー」と冷媒ガスが放出される音が聞こえます。音が落ち着いたら更に反時計方向に回し全開にします。
太い銅管(低圧)のスピンドルも細い銅管の時と同じように反時計方向に回し全開にします。
どちらも全開にできたらフクロナットを取り付けます。
取り付けに問題がなければ、室外機のカバーを取り付けて作業は完了です。
試運転
室内機のコンセントを取り付け電源を入れます。
冷房運転で温度を最低まで下げ、エアコンから冷風が出ているか確認します。冷風が出ていればしばらく運転し、ドレンホースから結露水が排出されることを確認します。問題なければエアコンの取り付け作業は完了です。
まとめ
今回は、配管や配線を準備する必要がない状態でのエアコン取り付け方法を紹介しました!
配管や配線を準備したり作ったりすると、更に工具や材料の準備が必要になるので、エアコン取り付け業者さんに頼んだほうがはるかに安上がりですが、今回紹介した内容のように、引っ越しや移設で新しく配管や配線を準備する必要がなかったり、手元にある工具を使い作業できるのであればDIYで十分できる内容です!
冷媒ガスに不具合が起きないように、冷媒配管の接続と真空引きは特に注意して作業が必要となります。せっかく自分で取り付けたのに冷媒ガスが漏れたり、冷媒ガスに不純物が混じって性能が出ないとなると、冷媒ガスの交換や配管作業のやり直しなどでけっこうな費用がかかってしまい、自分で取り付けた内容がパーになってしまいますからね。(;゚д゚)
専門の業者さんに頼むのが一番ですが、エアコンを自分で取り付けるのも楽しいですよ!僕はすごく楽しかったです!緊張もしましたけどね。(ノД`)
自分でエアコンを取り付けて、自分の家の中が快適空間になっていくのは何とも形容しがたい喜びがありました!機会がある方は是非チャレンジしてみて下さい!
皆様、最後までご覧頂き誠にありがとうございました!